2010年12月31日金曜日

就職予備校

こういう風に困っている人が現れるとかならず、そこには商売が生まれるものなんですね。その理屈はわかってはいるんですけど、どうしても搾取されている印象を拭えないんですよねぇ。
一概に悪いとも言えないですしね。

講義料15万円でも親殺到…続く氷河期、頼みは就職予備校

来春卒業予定の大学生の就職内定率が、10月現在で過去最低の57.6%となり、就職氷河期の再来が懸念されている。そんななか懸命な学生を支援する就職予備校に学生が殺到。学生は“内定”獲得のきっかけをつかもうと躍起だ。

「過去問」で討議

「これではほかの人と差がつかない。出題の意図を読み取っていない」。11月下旬、東京・日本橋のビルの一室で行われた大学生たちのグループ討議。就職予備校「内定塾」を運営する「ガクー」の柳田将司さんから厳しい指摘が飛び、18人の大学3年生たちがノートにペンを走らせた。
討議のテーマは「中学校に新しい授業をつくるとすれば」。大手銀行の採用試験で数年前に出題された。議論開始25分後、男子学生が立ち上がり、「人前で話 す能力を養うため月1回、生徒が関心のあるテーマを選んで話すという授業」と発表した。柳田さんは「1年生から3年生まで具体的にどんな授業をすればいい かまで踏み込まないと」と講評した。
内定塾は、元採用コンサルタント会社勤務の柳田さんらが5年前に創設。東京のほか大阪、名古屋、福岡 など8都市に展開する。大学3年生から大学院生までを対象に個別面接やエントリーシート添削などを通じ、必要なテクニックを徹底的にたたき込む。「昨年度 の内定獲得率は95%」とPRする。
「大手企業OB、OGの訪問会」「スタイリストによる外見力セミナー」なども用意。昨年の生徒数は約200人で、今や約800人に急増した。内定に至るまでの講義料は14万8000円だが、「親の問い合わせは昨年の10倍以上」と柳田さん。

東大生も参加

「最初は何を言えばいいのか分からなかったが、今日は積極的に発言できた」。授業を終えた東京大教養学部3年の女子学生(21)はほっとした表情。ものづくりに興味を持ち、米国など海外に計9年住んだ経験から「日本の技術を世界に広めたい」と総合電機メーカーを志望する。
入塾したのは、今年に入って周囲が“就活モード”になり、「取り残されるのでは」と不安感が募ったため。英語能力試験「TOEIC」は980点の実力だが、「私より積極的な留学生たちとも競争しないといけない」と余裕は見られない。
成蹊大3年の男子学生(22)は入学当初から就職を意識した。「大学時代、思い切り遊んだという記憶はない」。学外の国際ボランティアサークルに入ったのも、面接で有利になるのではとの考えから。
2年生の夏には本格的に焦り始めた。同学年の友人が「都議会議員インターンに参加した」と話すのを聞き、「3年生」と偽って大手商社のインターンに参加した。既に約150社にエントリーし、損保会社やIT、不動産など10社のセミナーを受けた。塾に通うのは恐怖感からだ。「“新卒ブランド”は1回しか使えない。既卒になってハローワークに通いたくない」と危機感は募るばかりだ。(産経MSN
一発勝負の恐怖とでも言いますか…。

この新卒至上主義で終身雇用というシステムの中では恐れますよね。

やっぱり、システム自体を変革しないとどうしようもないと思うんですけどね。


それは学生も企業も変革の意志を持って、少しずつ変えていくしかないんでしょうね…。そんな悠長な事は言ってられ得ない状況がそこにはあるんですけども…。

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