2010年11月21日日曜日

構造改革

大学3年生の就活スタート 焦る学生 欠かせぬ「目的意識」

2010.10.6 22:47 MSN産経
2012年に卒業する大学3年生の就職活動が本格的にスタートした。就職情報会社ダイヤモンド・ビッグアンドリードが、各社の先陣を切って2日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催した企業合同セミナー「就活LIVEセミナー」には、1日としては昨年の2倍を超える1万3000人あまりの学生が来場し、“超氷河期”とされる就職戦線にのぞむ学生の危機感の高さが鮮明となった。
「かわいそう。まずは学生を落ち着かせてあげないと」
2日の合同セミナーに参加した東京海上日動火災保険の上原淳人事・採用グループ課長は、ブースを訪れる学生のあまりの多さにそう話し、複雑な表情をみせた。

「多すぎて怖い…」

それもそのはず。会場内は学生でごった返し、長蛇の行列ができる企業ブースも。会場の外には、入場制限で会場内に入る順番を待つ学生の列が、お昼を過ぎてもまだ延びていた。
午後になってようやく会場内に入った創価大3年の狩野美幸さんは「こんなにたくさんいるなんて。ちょっと怖い」と途方にくれた様子。「これからいったい何社をまわらなければならないのか」と、不安げな心情を吐露した。
学生の不安は当然だ。厚生労働省などの調査によると、今年3月に卒業した大学生の就職率は91.8%と就職氷河期といわれた2000年に次ぐ低さ。来年3月に卒業する4年生の内定率は、現時点で前年を下回るという調査もあり、昨年に引き続き最低水準となりそうだ。現在3年生の12年卒予定の就活生にとっては、就職できなかった卒業生、まだ内定をとれていない4年生もライバル。いやが応でも危機意識は高まる。
「時間がなくて15社にしか登録できなかった」
1日には 各就職情報会社が12年卒業生専用の就活サイトを一斉にオープン。学生は興味のある企業に登録する「プレエントリー」を行うが、初日だけで15社に登録し たという高野光恵(あきえ)さんは、それでもまだ少ないと不満気。2日の合同セミナーでは「最低6社のプレゼンを聞きたい」と意気込む。日大の新井友基 (ゆうき)さんは「最低でも50社にはエントリーするつもり」だ。
ダイヤモンド・ビッグアンドリードによると、専用サイトオープンの初日にプレエントリーする学生によって深夜までアクセスが殺到したという。
同社の筒井智之社長は「大手企業の採用意欲は戻りつつある」と、昨年よりも状況が改善していると指摘するが、学生側の“パニック”にも似た反応は、それを上回る。

冷静さ保つ企業側

ただ、企業側は、こうした状況にも冷静を保つ。東京海上日動は、セミナーに参加したい学生が増える一方で、今年は立ち見を制限し、参加者数を絞り込んだ。「友人が行くから私も行くという人が少なくない」(上原氏)からだ。
「どうすれば内定がとれるのか」と、すぐに答えを求める学生が多いと嘆く上原氏。「セミナーを通じて“気づき”を蓄積してほしい」と、採用活動を未来の日本を背負って立つ学生の“啓蒙(けいもう)活動”と位置付ける。
旭化成人材・労務部採用グループの山崎健一郎課長代理は「本当に目的意識を持って(セミナーに)来ているのか、学生の危機感よりもその方が危うい」と指 摘。合同セミナーに漫然と足を運ぶよりは、「何かに熱中したり、新しい経験を積んでほしい」と、学生ならではの有意義な時間を過ごすことの重要性を語る。
学生の不安が高まる状況は致し方ないが、だからといってわれ先にと急ぐことが、良い結果をもたらすとは限らない。(池誠二郎)
 自分はよくわからないのですが、50社エントリーって量だけ聞くとビックリしなくもないですが、同業界で50も会社があるところって限られてませんか?きっとやりたい事で会社を選んでいる訳じゃないんだろうなぁ、とか考えてしまいます。
でも、それも致し方ない部分てあって、安定志向な日本ではきっと大手ばかりを上から順番に受けていくのが正しい就活の方法なんですよね、きっと。こんな時代でも内定もらってる人はいるんですからね…。でも、そんなので本当にいいのかなぁ。安定志向もいいのですが公務員試験が一番人気な国なんてダメだと思います。公務員試験についてはまた別のエントリで触れたいと思いますが。
では、どうすべきなのか?自分としては「働きやすく辞めやすい」構造に変えていく方がいいのではないか、と思っています。でも、能力不足の人はどうなるの?とか、セーフティネットの構造はどうすべきなのか?という疑問に答えられないんですけどね。とにかくパイを増やさないことにはこの問題は解決しないでしょうし、これまで社会科の授業で言われていたような日本企業の特徴、1.終身雇用 2.年功序列の2点をこれからどのように発展させていくのか、もしくはどのように終焉させていくのかがもんだいになってくるのではないでしょうか。

3年間、新卒になったとき

大学3年生の「就活」本格化…「勝負は今」募る焦り 

2010.11.10 22:20 MSN産経
「次の次の春」を目指す大学3年生を対象にした企業合同説明会が各地で開催され、就職活動が本格化している。厳しい雇用情勢が続く中、国は卒業後3年以内の既卒者を新卒として採用した企業を助成するなどの支援に乗り出し、一部の業界団体は就活の早期化是正の検討に入った。しかし、3年生にとって「勝負は今」。先行きが見えない現状に、焦りを募らせている。
一昨年のリーマン・ショック以降、企業は採用を絞り込んでおり、厳しい雇用情勢が続いている。
文部科学省の学校基本調査(速報値)によると、今春、4年制大学を卒業した学生の就職率は60・8%で、前年からの下げ幅は過去最大の7・6ポイント減。卒業生約54万人のうち、進学も就職もしなかった人は約8万7千人にも上る。
こうした事態を受け、政府は今年9月、卒業後3年以内の既卒者を採用した企業への奨励金を創出するなどの支援に乗り出した。
既卒者を新卒枠で正規雇用した企業に対し、100万円、既卒者の「体験雇用」が正規雇用に結びついた場合には1人当たり最大80万円を助成する。
業界団体も動き出した。商社でつくる日本貿易会は、平成25年度の入社組から採用活動を4カ月程度遅らせる方向で検討を始めた。就活の早期化に歯止めがかからず、「学業の妨げになっている」という声が上がっているためだ。

就職情報会社でつくる「日本就職情報出版懇話会」も来年から新卒採用情報などを提供しているウェブサイトの開設時期を1カ月以上遅らせる。
11月上旬、就職情報会社「ディスコ」が女子学生向けに開いた合同説明会には予想を1・5倍上回る5300人が押し寄せた。
武蔵野美術大3年の女子学生(21)は「3年間新卒扱いなんて信じない。内定が取れるように今がんばるしかない」と話した。
ディスコの前岡巧調査広報室長は「『大学全入時代』になり、基本的なマナーから指導が必要な学生が増えた。就職率を上げるには、大学を起点としたきめ細やかな支援体制が必要」と指摘している。
勝負は今、かぁ。本当にそうだと思いますよ。
イマイチ、わかっていないのか、なんなのかわからないですけど今年ダメだった人たちは来年に繰り越されるわけですよ。もちろん、その時には競争率は上がるわけで。これは現在、就活で困っている人と言うよりも、もっと早く実施すべきだったと思います。そもそも論になってしまいますが、新卒の何が優れているのでしょう?って話ですよ。
新卒だから優遇される今の就職過程全体を見直さなければ、解決しない気がします。

ハローワークにも集まる新卒者

過酷“就活” 大学生、ハローワークに殺到、1カ月3万人

2010.11.21 22:01
来春卒業予定の大学生の企業採用が冷え込み、失業者の職探しの場だった全国各地の公共職業安定所ハローワーク」を訪れた大学生が1カ月で3万人を超えたことが21日、分かった。大学生は企業説明会やOB訪問を通じて採用されるのが一般的だったが、あまりの“就職戦線”の厳しさに国が今年9月にハローワークに大学生向けの相談窓口を設置。窓口では「とにかく仕事を」と、悲痛な声が上がっている。
厚生労働省によると、全国55カ所のハローワークに設置された大学生向けの窓口「新卒応援ハローワーク」を訪れた人数は、9月下旬〜10月下旬までで3万641人に上った。
窓口では、民間企業で採用活動などの経験がある定年者らが相談に乗り、求人情報などを提供している。
東京都港区ハローワークでは、スーツ姿の多くの大学生でごった返し、真剣な表情で求人情報が閲覧できるパソコン画面に目を走らせる。都内の私立大4年の男子学生(23)は「昨夏から80社近く受けたが、一つも内定がもらえなかった。何とかしないと思い、来てみた」と話した。
こうした窓口は、政府の「新成長戦略実現に向けた3段構えの経済対策」で設置。10月末時点で、利用者2090人の就職内定につながっている。
現役の大学生だけでなく、卒業後も仕事を見つけられない既卒者向けの支援も行われている。3年以内の既卒者を新卒扱いで採用した企業には、正規雇用から半 年後に100万円の奨励金を支給する制度もあり、求人数は11月14日現在で約1万人、うち約160人が正社員として採用されている。
ただ、就職内定率が過去最低の57・6%(10月1日時点)となっている今年の現状では、それも“焼け石に水”状態で、就職できない学生はあふれている。
文部科学省も大学の就職支援事業を打ち出すなどしているが、政府の行政刷新会議の事業仕分けで「廃止」と判定された。政府内でも何が有効な対策なのかも定まらないのが実情で、多くの学生が就職を決められずに年越しを迎える事態が予想される。

最近、就職が厳しいということがつとに取り上げられており、ちょっと興味が沸いてきたのでバシバシ取り上げてみたいと思います。
 特に今年度卒と来年度卒の方、ものすごく苦労しそうな情勢ですね…。