大学3年生の就活スタート 焦る学生 欠かせぬ「目的意識」
MSN産経
自分はよくわからないのですが、50社エントリーって量だけ聞くとビックリしなくもないですが、同業界で50も会社があるところって限られてませんか?きっとやりたい事で会社を選んでいる訳じゃないんだろうなぁ、とか考えてしまいます。2012年に卒業する大学3年生の就職活動が本格的にスタートした。就職情報会社ダイヤモンド・ビッグアンドリードが、各社の先陣を切って2日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催した企業合同セミナー「就活LIVEセミナー」には、1日としては昨年の2倍を超える1万3000人あまりの学生が来場し、“超氷河期”とされる就職戦線にのぞむ学生の危機感の高さが鮮明となった。「かわいそう。まずは学生を落ち着かせてあげないと」
2日の合同セミナーに参加した東京海上日動火災保険の上原淳人事・採用グループ課長は、ブースを訪れる学生のあまりの多さにそう話し、複雑な表情をみせた。
「多すぎて怖い…」
それもそのはず。会場内は学生でごった返し、長蛇の行列ができる企業ブースも。会場の外には、入場制限で会場内に入る順番を待つ学生の列が、お昼を過ぎてもまだ延びていた。
午後になってようやく会場内に入った創価大3年の狩野美幸さんは「こんなにたくさんいるなんて。ちょっと怖い」と途方にくれた様子。「これからいったい何社をまわらなければならないのか」と、不安げな心情を吐露した。
学生の不安は当然だ。厚生労働省などの調査によると、今年3月に卒業した大学生の就職率は91.8%と就職氷河期といわれた2000年に次ぐ低さ。来年3月に卒業する4年生の内定率は、現時点で前年を下回るという調査もあり、昨年に引き続き最低水準となりそうだ。現在3年生の12年卒予定の就活生にとっては、就職できなかった卒業生、まだ内定をとれていない4年生もライバル。いやが応でも危機意識は高まる。
「時間がなくて15社にしか登録できなかった」1日には 各就職情報会社が12年卒業生専用の就活サイトを一斉にオープン。学生は興味のある企業に登録する「プレエントリー」を行うが、初日だけで15社に登録し たという高野光恵(あきえ)さんは、それでもまだ少ないと不満気。2日の合同セミナーでは「最低6社のプレゼンを聞きたい」と意気込む。日大の新井友基 (ゆうき)さんは「最低でも50社にはエントリーするつもり」だ。
ダイヤモンド・ビッグアンドリードによると、専用サイトオープンの初日にプレエントリーする学生によって深夜までアクセスが殺到したという。
同社の筒井智之社長は「大手企業の採用意欲は戻りつつある」と、昨年よりも状況が改善していると指摘するが、学生側の“パニック”にも似た反応は、それを上回る。
冷静さ保つ企業側
ただ、企業側は、こうした状況にも冷静を保つ。東京海上日動は、セミナーに参加したい学生が増える一方で、今年は立ち見を制限し、参加者数を絞り込んだ。「友人が行くから私も行くという人が少なくない」(上原氏)からだ。
「どうすれば内定がとれるのか」と、すぐに答えを求める学生が多いと嘆く上原氏。「セミナーを通じて“気づき”を蓄積してほしい」と、採用活動を未来の日本を背負って立つ学生の“啓蒙(けいもう)活動”と位置付ける。
旭化成人材・労務部採用グループの山崎健一郎課長代理は「本当に目的意識を持って(セミナーに)来ているのか、学生の危機感よりもその方が危うい」と指 摘。合同セミナーに漫然と足を運ぶよりは、「何かに熱中したり、新しい経験を積んでほしい」と、学生ならではの有意義な時間を過ごすことの重要性を語る。
学生の不安が高まる状況は致し方ないが、だからといってわれ先にと急ぐことが、良い結果をもたらすとは限らない。(池誠二郎)
でも、それも致し方ない部分てあって、安定志向な日本ではきっと大手ばかりを上から順番に受けていくのが正しい就活の方法なんですよね、きっと。こんな時代でも内定もらってる人はいるんですからね…。でも、そんなので本当にいいのかなぁ。安定志向もいいのですが公務員試験が一番人気な国なんてダメだと思います。公務員試験についてはまた別のエントリで触れたいと思いますが。
では、どうすべきなのか?自分としては「働きやすく辞めやすい」構造に変えていく方がいいのではないか、と思っています。でも、能力不足の人はどうなるの?とか、セーフティネットの構造はどうすべきなのか?という疑問に答えられないんですけどね。とにかくパイを増やさないことにはこの問題は解決しないでしょうし、これまで社会科の授業で言われていたような日本企業の特徴、1.終身雇用 2.年功序列の2点をこれからどのように発展させていくのか、もしくはどのように終焉させていくのかがもんだいになってくるのではないでしょうか。