2010年12月8日水曜日

就活甘え論

ひとつ現象が起こると必ず起こってくる”甘え論”ですね。
気にしないでもいいのですが、反発心のある人は読んでみるのも発奮材料になるかもしれません。

【風(3)超氷河期の就活】ミスマッチ?甘えるな。 企業側のホンネ続々 

2010.12.8 14:08
このニュースのトピックス
「超氷河期」とはいえ、職を求める側に厳しい見方も少なくない中、《(東京)都内で建物設備の管理、改修などを行っている零細企業》を経営する40歳の男性からも、厳しいご意見をいただいた。
男性の企業では、《一貫して経営上の問題となっているのは人手不足。職安や就職情報誌などに募集をかけていますが、ほとんど応募はありません》という。
職安からは《「夜勤あり」「休日出勤あり」では応募は見込めませんよ》といわれ、その通り、2カ月で問い合わせはわずか2件。応募した人からも《「土日は必ず休みに…」などといわれ、電話口でお断りした》そうだ。
この男性は《「ミスマッチ」とぼかした表現を耳にしますが、何より今、国内に不足しているのは「働かざる者、食うべからず」の基本的な意識だと思います》と辛辣(しんらつ)だ。
リラクゼーション業界で《以前、人事担当者として面接を行っていました》という37歳の女性も、《面接者の私は、本当に採用されたい、働きたいと思っているのか?と思ったものです》と疑問を呈する。
この方の会社も、新しい業種であり、体力がいる仕事で福利厚生も良いとはいえない状態のため、慢性的人手不足で、《アルバイト希望者はほぼ採用し、社員希望者も意欲さえあれば採用としていました》。
しかし、《希望の職種ではないのか、自分勝手な条件や、わがままな希望を述べる方も数多くいました。本当にどこでもいいから就職したい、と思っていれば熱意だけでも伝わると思います》と嘆いている。
今は子育て中のため働いていない、というこの方は《えり好みせず、採用してくれた会社で、役職をめざしがんばりたいと思います》と再就職に意欲を見せている。
25歳の大学4年生の方からは、われわれ報道側に対しても《「情勢が厳しい」という論調に終始するのではなく、就活生にとって役立つ、本質を突いた論を展開していただきたい》と要望を寄せられた。“本質”を突くために、ぜひ、学生のご意見をどんどんいただきたい。(ろ)
《都内で建物設備の管理、改修などを行っている零細企業》
注目すべき点は、”建物”と”零細企業”ですかね。
こんな時代だから…と大手志向が強いのはもちろんなのですが、建物とか建築がらみだと土方イメージが強すぎて、求人に二の足踏むという要素もあるんではないでしょうか。

あと、《「夜勤あり」「休日出勤あり」では応募は見込めませんよ》という点についてなんですけど、2chで使われていた『ブラック企業』というフレーズがずいぶん一般化しています。そのブラックを避けたいと思う気持ちで「夜勤あり」「休日出勤あり」なんて避けるに決まってるじゃないですか!


職安や労働基準監督署が全く信用できない世の中もミスマッチが起こる原因だと思いますよ…。改善する見込みのないブラック企業が存在するから安心して働けないんですよ。


個人的に思うのですが、ブラック企業って値段が極端に安かったりして人件費を削ったりしてこの価格を実現してるんだろうなぁ、って思うんです。できるだけ、ブラックとわかっている会社の物を買わないようにしませんか?それが一番適切じゃないかと思うんですけどね。難しいことだとは思います、小売業とかブラックばっかだし。
でも、そういう風潮が出てくればきっと少しずつでも改善していくんではないでしょうか。


きっと今の日本に足りないものは、「正義は勝つ!」と(裏切られても)信じる気持ちだと思うんです。それを信じられる社会にしていきたいものだ…と思います。

採用活動の早期化

就職活動の早期化にはこんな弊害も起こってくるわけで。

「卒論書く暇ない」 就活早期化で学生らデモ

2010.11.23 21:34
このニュースのトピックス就職・転職
就職活動時期の早期化や新卒一括採用に抗議しデモ行進する学生ら=23日午後、東京都新宿区就職活動時期の早期化や新卒一括採用に抗議しデモ行進する学生ら=23日午後、東京都新宿区
企業による採用活動の早期化や、新卒一括採用の慣行に不満を持つ現役の大学生たちが23日、東京・新宿の繁華街デモ行進。「卒論書くヒマないぞ」「就活期間長すぎ」などと書いた段ボールの切れ端を手に、約50人が「大学は就職予備校じゃないぞ」と声を張り上げた。
デモは法政大4年の学生がインターネットなどで呼び掛けた。明治学院大3年の男子(22)は「ゼミの勉強が面白くなってきたところなのに…」。約20社に落ちた神奈川大4年の男子(21)は「既卒になると就職が不利になるのはおかしい」と訴えた。
でも、ちょっと考えて欲しいのがですよ。
4回生で内定を即もらったらその後、大学に行かずに済むように自分でカリキュラム組めたりとかするんですよね。その期間に遊びまわったりやりたい事やっていた学生がほとんどじゃないかと思うんですよね。

それもそもそもおかしい気がします。

大学は勉強をしに行くところであって、就職予備校ではないと思うんですけどね。
就職予備校(専門学校?)作ったらいいのに。

超氷河期の就活

絶望したくなるよなぁ。
この文章読んでると嫌になってくるので、ご注意。

【風(1)超氷河期の就活】内定5割台…「どこでも良い」途方に暮れる日々 

2010.12.6 14:16
このニュースのトピックスTwitter・SNS
57.6%-。厚生労働省が先月発表した大卒予定者の就職内定率(10月1日現在)に、関係者は大きな衝撃を受けた。「就職氷河期」と呼ばれた平成12年前後でも維持していた60%台を割り込み、過去最低を記録したためだ。
超氷河期」と呼ばれる今年の就職戦線。その厳しさの一端を、大阪市内で開かれた企業の合同面接会にみた。会場を埋め尽くしたリクルートスーツの学生は約1500人。「こんなに殺到するとは…」と驚いている男子学生(24)は「また書類選考で落とされるのでは」と不安げだ。
事務職希望の女子学生(22)は、これまで約50社に応募。だが、面接にたどりついたのは2社だけという。「親から『年内に(就職先を)決めろ』といわれるけど、もうすぐ卒業論文の提出時期だし、どうしようもない。もう、どこでもいいから就職したい」とあきらめ顔だ。
「既卒」の男性(24)の現実はもっと厳しかった。応募対象を「新卒」に限定している企業が多く、スタートラインにさえ立てないのだという。国は今年、企業側に卒業後3年以内を「新卒」扱いにするよう要望し、奨励金制度も設けたが、効果はいま一つのよう。男性は「既卒のハードルは、一気に高くなる」と恨めしげだ。「新卒」の肩書を求めて留年する学生が少なくないのも、既卒のデメリットがはっきりしているからだろう。
この時期まで就職活動をしている学生の多くは、自信喪失気味。「超氷河期」から抜け出そうともがく姿には「早く決まるように」と願うばかりだ。
だが一方で、せっかく足を運びながら、会場の片隅で途方に暮れたように座り込んでいる男子学生(22)もいた。聞けば、自分がやりたい仕事が見つからず、就活もほとんどしていないという。大学関係者によると、この男子学生のような“草食系就活”も珍しくないらしい。
就職環境の悪化は長引く不況が直接の引き金とはいえ、「ハングリーさがない」(大学担当者)、「欲しい学生がこない」(企業担当者)などと嘆く声を聞くと、いろいろな要因がありそうに感じてくる。(原文一部省略)
ミスマッチてやつですかね。
なんでもかんでも”自己責任”や”甘え”で解決するのは良くないですからねぇ。
それにしても、しんどいのも大概にしとかんといかんですよね。