2013年2月25日月曜日

下手な鉄砲は数打つな!

Yahoo!トピックスにこのような話題が載っておりました。

<大学生/就活>ロート製薬、あえて脱・ネット 「思い」持つ学生と本音で対話

今や就職活動と言えばインターネット。企業へのアプローチは「ネットから」が主流になっている。しかし、ロート製薬(本社・大阪市)は就職情報サイトによる募集をやめ、現在の大学3年生ら14年度採用からは原則として直接会った学生がエントリーシート(ES)を提出する方式に変えた。ネットに頼る就活では、企業も学生側も、お互いのことがよく分からないままになるとの指摘が強い。採用方法の模索が始まっている。【亀田早苗】(毎日新聞)
[記事全文]

◆「とりあえず」を止める
・ 新卒採用◇採用情報 - ロート製薬
・ ロート製薬(株)【4527】:会社概要 - Yahoo!ファイナンス

◇就職ナビ離れ進む?
・ 2014年新卒の就活「企業の就職ナビ離れ」がさらに進むと専門家 - 企業はより学生との距離が近い採用活動に回帰していると言えるでしょう。NEWS ポストセブン(2012年11月25日)

◇各社の採用活動の取り組みは
・ 2014“就活戦線異常あり” - テレビ東京(2012年12月5日)

◇就活のイマ
・ 学生悩ます“就職氷河期ムード” 増えすぎた大学、大手志向…厳しい実態 - 産経新聞(1月27日)
・ 図録▽就職内定率の推移(大卒) - 社会実情データ図録
脱ネットという表現が使われていますが、要するに『脱リクナビ』のことを指しているのではないでしょうか。

しかし、この話題のキモは実は、この話は就活をしていく中ではさして問題にはならない、むしろ良い方向へと流れていっているのではないか?と思えます。

自分が本当にやりたいと思える仕事、ひいては思える会社にエントリーをして、就職活動を進めていく。これが本来の就活のあるべき姿なんではないかと思います。百も二百もちょっと名前の聞いたことがある会社であれば、エントリーをしてみる。エントリーシートを記入したり、使い回しをしてみたり…。そんな状態は異常ではないでしょうか。
ただ、リクナビが全て悪いというわけではないと思います。間口を広げて、企業の側は優秀な就活生を採用することができたという事例もたくさんあると思われます。しかし、その玉石混交のなかから玉だけを掬おうとするそのザルはあまりに大きなものになってしまった気がします。結果的に、効率的であったはずのネットによる採用試験は、広がりすぎた間口のせいで、あまりに大多数の中から選考をしなければならなくなってしまった。そこで、志望動機をキチンと自分の言葉で伝えられる…つまり第一志望の就活生を集めるにはリクナビ以外のところから、自社希望の就活生を集めるほうがより効率的である、そのような判断が働いているのではないでしょうか。
企業の名前に囚われることなく、適切な『出会いの場』が企業と求職者に与えられ、企業⇔就活生の関係がよりよいものになることを願ってやみません。