2010年12月31日金曜日

就職予備校

こういう風に困っている人が現れるとかならず、そこには商売が生まれるものなんですね。その理屈はわかってはいるんですけど、どうしても搾取されている印象を拭えないんですよねぇ。
一概に悪いとも言えないですしね。

講義料15万円でも親殺到…続く氷河期、頼みは就職予備校

来春卒業予定の大学生の就職内定率が、10月現在で過去最低の57.6%となり、就職氷河期の再来が懸念されている。そんななか懸命な学生を支援する就職予備校に学生が殺到。学生は“内定”獲得のきっかけをつかもうと躍起だ。

「過去問」で討議

「これではほかの人と差がつかない。出題の意図を読み取っていない」。11月下旬、東京・日本橋のビルの一室で行われた大学生たちのグループ討議。就職予備校「内定塾」を運営する「ガクー」の柳田将司さんから厳しい指摘が飛び、18人の大学3年生たちがノートにペンを走らせた。
討議のテーマは「中学校に新しい授業をつくるとすれば」。大手銀行の採用試験で数年前に出題された。議論開始25分後、男子学生が立ち上がり、「人前で話 す能力を養うため月1回、生徒が関心のあるテーマを選んで話すという授業」と発表した。柳田さんは「1年生から3年生まで具体的にどんな授業をすればいい かまで踏み込まないと」と講評した。
内定塾は、元採用コンサルタント会社勤務の柳田さんらが5年前に創設。東京のほか大阪、名古屋、福岡 など8都市に展開する。大学3年生から大学院生までを対象に個別面接やエントリーシート添削などを通じ、必要なテクニックを徹底的にたたき込む。「昨年度 の内定獲得率は95%」とPRする。
「大手企業OB、OGの訪問会」「スタイリストによる外見力セミナー」なども用意。昨年の生徒数は約200人で、今や約800人に急増した。内定に至るまでの講義料は14万8000円だが、「親の問い合わせは昨年の10倍以上」と柳田さん。

東大生も参加

「最初は何を言えばいいのか分からなかったが、今日は積極的に発言できた」。授業を終えた東京大教養学部3年の女子学生(21)はほっとした表情。ものづくりに興味を持ち、米国など海外に計9年住んだ経験から「日本の技術を世界に広めたい」と総合電機メーカーを志望する。
入塾したのは、今年に入って周囲が“就活モード”になり、「取り残されるのでは」と不安感が募ったため。英語能力試験「TOEIC」は980点の実力だが、「私より積極的な留学生たちとも競争しないといけない」と余裕は見られない。
成蹊大3年の男子学生(22)は入学当初から就職を意識した。「大学時代、思い切り遊んだという記憶はない」。学外の国際ボランティアサークルに入ったのも、面接で有利になるのではとの考えから。
2年生の夏には本格的に焦り始めた。同学年の友人が「都議会議員インターンに参加した」と話すのを聞き、「3年生」と偽って大手商社のインターンに参加した。既に約150社にエントリーし、損保会社やIT、不動産など10社のセミナーを受けた。塾に通うのは恐怖感からだ。「“新卒ブランド”は1回しか使えない。既卒になってハローワークに通いたくない」と危機感は募るばかりだ。(産経MSN
一発勝負の恐怖とでも言いますか…。

この新卒至上主義で終身雇用というシステムの中では恐れますよね。

やっぱり、システム自体を変革しないとどうしようもないと思うんですけどね。


それは学生も企業も変革の意志を持って、少しずつ変えていくしかないんでしょうね…。そんな悠長な事は言ってられ得ない状況がそこにはあるんですけども…。

2010年12月29日水曜日

内定率速報

岡山県のデータですが。
内定率が出ています。

就職内定率:大卒50.9% 高卒も低水準76.6%--11月末 /岡山

岡山労働局は28日、11月末現在の高卒、大卒の就職内定率を発表した。高卒は昨年同期を5・3%上回る76・6%だが低水準で推移。大卒は統計が残る92年度以降で過去2番目に低い50・9%だった。円高、デフレ、長期不況の影響で伸び悩みが続いている。
高卒では退職者分の人員補充などを理由に製造業から求人が伸びたことが内定率増につながった。だが求人倍率は昨年並みの0・93倍と1倍を切っている。景気が回復基調にない中でさらなる求人の増加は考えにくく、未内定者には厳しい状況が続きそうだ。
大卒は99年度の50・5%に次ぐ低水準だった。昨年同期も51・1%とほぼ同じ水準だった。景気の回復が遅れ、満足な雇用政策も打たれていない中、未内定者問題が大きくクローズアップされた昨年と同じ事態が繰り返されている。
労働局は「企業側が求人を出していてもマッチングの問題、同じ企業に人が集中して採用に結びつかないケースもある。学生の努力不足とは言えない状況だ」としている。【石戸諭】
学生の努力不足ということはないでしょうね。
努力が報われないのが普通になってますよね。
そんなものなのかもしれませんが、報われてほしいなと思うんですよ。

2010年12月28日火曜日

クリスマスだって就活

2012卒が頑張り始めたという記事ですよ。


クリスマスだって就活 大学3年対象の企業説明会 浜松

写真
企業の説明を聞くスーツ姿の学生たち
「超氷河期」ともいわれる就職戦線に向けて、2012春に卒業予定の大学3年生らを対象にした合同企業説明会が25日、浜松市中区板屋町のアクトシティ浜松で開かれた。県西部を中心に72社がブースを構え、スーツ姿の学生たちが熱心な表情で説明を聞いた。
リクルートが主催して毎年開き、2千人近い学生が集まる就活イベント。地元の金融機関や自動車関連会社に加え、住宅、外食、小売りなどのほか、農協や浜松市も参加した。会場では自己分析講座や人事担当者の「本音座談会」なども開かれ、立ち見が出る盛況ぶりだった。
スーツケース持参で名古屋から来た男子学生(21)は、東京であった説明会にも3回行ったという。「プレッシャーはあるが、動くしかない」。浜松市内の女子学生(21)も「焦らず、じっくり自分と向き合っていきたい」と話していた。
いやぁ、焦らせられます。
就活してたら、盆暮れ正月クリスマス、関係ないですね。

ブラック企業の物を買わない

やはり、ハローワークが混み始めてきているようですね。
だんだん、ハロワが駆け込み寺みたいに感じます。


就活、ハローワークが相談の場…愛知

越年組ら悲鳴

来春卒業予定の大学生の就職内定率(10月1日現在)が57・6%と、約10年前の就職氷河期よりも厳しい就職戦線。就職先が決まらないまま越年する大学4年生や短大2年生からは、悲鳴にも似た声が聞かれる。
「今やハローワークが人生相談の場になっている」。名古屋・栄にある名古屋中公共職業安定所の河尻昌巳・愛知新卒応援ハローワーク所長が明かす。大学・短大の多くは既に、再来年春に卒業する1年下の学生に就職活動支援をシフトさせている。「大学の相談窓口に行くことも出来ず、やっとの思いでハローワークにたどりつく学生も多い。面接で何度も落とされたことがトラウマとなっている」と河尻所長。
今月15日、同ハローワークが、あいち若者職業支援センターと合同で開いた「就職応援ミニ面接会」。自動車販売会社の面接を終え、会場を出てきた名古屋市内の女子短大2年生(20)は「これまでに50社以上を受けたが、すべて不合格だった」と視線を落とした。「面接官に『君は面接まで進んだからまだいい。筆記試験で落ちた子の気持ちも考えろ。やる気があるのか』と訳もなくどなられたこともある。圧迫面接でわざと怒って、反応を見ようとしていると分かっても、泣いてしまった」。その場面を思い出したのか、目に涙を浮かべ、「大好きな老舗企業だったけれど、もうそこの商品は買いたくない」と言った。
同じ面接会場から出てきたみよし市の大学4年の男子学生(22)も「就職をあきらめ、専門学校へ進むことも考えている」という。犬山市の男子短大2年生(20)は「必死で就活をしているのに、実家の親から文句を言われるのが辛い。うるさいので、携帯の着信は拒否、メールも迷惑メールに入れるようにした」と憤った。
景況感の悪化で、学生たちの大企業・安定志向が強まっているが、キャリアコンサルタントの倉橋満里子さん(長久手町)は「『企業選び』から『仕事選び』へ発想を転換させることが必要。周りがどう思うかではなく、自分が何をしたいのかを見つめ直してほしい」とアドバイスしている。
実は重要なキーワードが隠されていると思うんですけどね?
「大好きな老舗企業だったけれど、もうそこの商品は買いたくない」
これって結構、重要な発言だと思いませんか?


要は今は完全に弱者である就活生ができることって、


そこの商品を買わないようにする!
そこのサービスを利用しない!


という対抗措置が考えられる訳です。
数の力を利用するしかありませんが、ブラック企業や面接で訳の分からない事をやってると感じた企業は告発が必要なんじゃないでしょうか?
フェアトレードという考え方がありますが、それに近いと思います。
そういう購買方法の選択が検討されてもいい時期なのではないかと思います。

外国人の就活

もちろん日本人だけが苦しいわけではないですが…。
それにつけても、日本で就職するのがこんなに難しいということ自体が大変残念です。


外国人留学生、就活「厳しい」約9割 民間調べ 

2010/12/27 18:28(日経)
就職情報のディスコ(東京・文京)は27日、「外国人留学生の就職活動に関する調査結果」を発表した。日本企業への勤務を検討する外国人留学生のうち89%が2011年の就職活動の見通しを「厳しい」と回答。企業の中には海外進出を見据えて外国人留学生を積極的に採用する動きも出てきているが、留学生の立場としてはまだ楽観できる状況にはないようだ。
同社が日本人学生に実施した調査では86.5%が厳しいと回答。厳しい現状を共有していることが分かった。
留学生に最も人気の業種は商社。就職後のキャリアプランは24.2%が「いずれ独立・起業したい」と回答した。日本人学生の起業志望は8.7%にとどまっており、意欲の違いが浮き彫りになった。
調査は学部3年と修士1年の留学生を対象にインターネットで実施。11月24日から12月6日の間に443人から回答を得た。出身国・地域別では中国が73%、韓国が12%、台湾が7%を占めた。〔日経QUICKニュース〕

とにかく頑張るしかないですね。

2010年12月14日火曜日

高校生の内定率

やはり、高校生の就職も厳しいようです。

高校生の就職内定率57.1%と依然厳しく 文科省調査

2010.12.14 17:24(産経MSN)
来春卒業予定で就職希望の高校生の就職内定率が10月末時点で57.1%で、過去最大の下落幅だった前年同期から1.9ポイント上回ったことが14日、文 部科学省の調査で分かった。ただ、2年前と比べると依然10ポイント近く低く、文科省は「厳しい不況で、高校生の就職状況は好転していない」と分析してい る。
調査対象は、全国の国公私立高校を卒業予定の約107万人のうち、就職を希望する約18万7000人で、内定者は約10万7000人 だった。2年前の内定率66.8%と比べると9.7ポイント下がっているうえ、ピーク時の1990(平成2)年同期比では27.2ポイント低い。
男子の内定率は前年同期より2.1ポイント増の61.5%、女子が1.2ポイント増の50.8%とそれぞれわずかに回復した。
都道府県別では富山が78.3%で最も高く、岐阜75.1%、福井73.7%と続いた。最も低かったのは沖縄の24.7%で、続いて北海道33.6%、宮城39.8%の順だった。
3月の高校卒業までに内定者は増える見込みだがが、今年は大学生の内定率も同期で過去最低となっており、今後も厳しい就職状況が予想される。文科省は「ここからが正念場。高校とハローワークで連携し、きめ細かな就職指導を徹底してほしい」としている。
厳しい時代であることを再認識させられます。

2010年12月9日木曜日

大卒資格

劇薬ですね、この文章。
しかし、的は得てる気もします。
[ICON]アゴラ - 言論プラットフォーム

「大卒」という資格の幻想 - 松岡 祐紀

アゴラ

池田先生のエントリーである「大学生が多すぎる」という指摘は全くその通りだと思うが、ではなぜ大学生が多すぎるのか考えたい。最大の要因は「いい大学、いい会社に入る」ことが「ローリスク、ハイリターン」な選択であり、人々がこぞってそれを目指したからである。大企業に入りさえすれば、一生安泰という時代が続き、人々の価値観もそれにしばらく固定化され、それ以外の選択肢にあまり魅力を感じなくなってしまった。そして、2007年頃から大学全入時代に入り、大学に行くことだけで「資格」とならなくなった今、それに気づかず身分不相応な大企業に未だに応募し続けている学生が、現在の就職難という事態を引き起こしているのではないだろうか?

企業側が新卒の募集要領に「大卒」と明記すれば、それはすなわち「誰でも知っている一流大学の卒業者に限る」ということであり、地方の無名大学出身者など初めから相手にしていない。この事実に気付いていない大学生がとても多い。

今の時代、就職に有利になるために大学に入るのであれば、「一流大学」に入学する以外あまり意味がない。それ以外の大学に入った大学生はすでにその時点で、就職レースにおいては圧倒的に不利な立場に立っており、これを覆すことはほとんど不可能に近い。

仕事で何度か地方の無名大学に行ったことがある。それらの大学の多くは、非常に不便な立地に立っており、なかには最寄り駅からバスで30分以上かかる大学もある。満員のバスに往復1時間を費やし、卒業したところで「資格」にもならない大学に粛々と通っている学生と、都内の便利な立地に立っている有名大学で学んでいる学生の格差を思わずにいられない。

今後、無名大学出身者は起業や海外移住など既存の出世コース以外の選択をする以外に、有名大学卒に生涯年収で勝てる見込みはない。その事実をきっちり大学側でも自覚し、そのような教育を施すべきではないだろうか?

昨今、大学では「リメディアル教育」と称して、学力が著しく劣る生徒を対象にした補講などを行っている。これとは逆の発想で、その大学内でも優秀な学生を集めて、「起業家セミナー」や「海外就職コース」などをつくって、彼らを啓蒙したほうがよほど学生のため、ひいては日本経済、世界経済のためになるのではないだろうか。

健全な社会とは「下克上可能な社会」である。無名大学卒でも「勝てる仕組み、あるいは負けない仕組み」を大学側で学生に提案し、彼らの希望をむやみに殺さないことがますます殺伐となってきているグローバル社会に対応するために必要だと思っている。

(松岡祐紀 株式会社ワンズワード 代表取締役 blog )

でも、そのとおりなんですよね。
人のやらないことをやらないといけない時代ですね。

大卒が資格にならないから、資格になるように戻すか新たな資格を作るかですね。

2010年12月8日水曜日

就活甘え論

ひとつ現象が起こると必ず起こってくる”甘え論”ですね。
気にしないでもいいのですが、反発心のある人は読んでみるのも発奮材料になるかもしれません。

【風(3)超氷河期の就活】ミスマッチ?甘えるな。 企業側のホンネ続々 

2010.12.8 14:08
このニュースのトピックス
「超氷河期」とはいえ、職を求める側に厳しい見方も少なくない中、《(東京)都内で建物設備の管理、改修などを行っている零細企業》を経営する40歳の男性からも、厳しいご意見をいただいた。
男性の企業では、《一貫して経営上の問題となっているのは人手不足。職安や就職情報誌などに募集をかけていますが、ほとんど応募はありません》という。
職安からは《「夜勤あり」「休日出勤あり」では応募は見込めませんよ》といわれ、その通り、2カ月で問い合わせはわずか2件。応募した人からも《「土日は必ず休みに…」などといわれ、電話口でお断りした》そうだ。
この男性は《「ミスマッチ」とぼかした表現を耳にしますが、何より今、国内に不足しているのは「働かざる者、食うべからず」の基本的な意識だと思います》と辛辣(しんらつ)だ。
リラクゼーション業界で《以前、人事担当者として面接を行っていました》という37歳の女性も、《面接者の私は、本当に採用されたい、働きたいと思っているのか?と思ったものです》と疑問を呈する。
この方の会社も、新しい業種であり、体力がいる仕事で福利厚生も良いとはいえない状態のため、慢性的人手不足で、《アルバイト希望者はほぼ採用し、社員希望者も意欲さえあれば採用としていました》。
しかし、《希望の職種ではないのか、自分勝手な条件や、わがままな希望を述べる方も数多くいました。本当にどこでもいいから就職したい、と思っていれば熱意だけでも伝わると思います》と嘆いている。
今は子育て中のため働いていない、というこの方は《えり好みせず、採用してくれた会社で、役職をめざしがんばりたいと思います》と再就職に意欲を見せている。
25歳の大学4年生の方からは、われわれ報道側に対しても《「情勢が厳しい」という論調に終始するのではなく、就活生にとって役立つ、本質を突いた論を展開していただきたい》と要望を寄せられた。“本質”を突くために、ぜひ、学生のご意見をどんどんいただきたい。(ろ)
《都内で建物設備の管理、改修などを行っている零細企業》
注目すべき点は、”建物”と”零細企業”ですかね。
こんな時代だから…と大手志向が強いのはもちろんなのですが、建物とか建築がらみだと土方イメージが強すぎて、求人に二の足踏むという要素もあるんではないでしょうか。

あと、《「夜勤あり」「休日出勤あり」では応募は見込めませんよ》という点についてなんですけど、2chで使われていた『ブラック企業』というフレーズがずいぶん一般化しています。そのブラックを避けたいと思う気持ちで「夜勤あり」「休日出勤あり」なんて避けるに決まってるじゃないですか!


職安や労働基準監督署が全く信用できない世の中もミスマッチが起こる原因だと思いますよ…。改善する見込みのないブラック企業が存在するから安心して働けないんですよ。


個人的に思うのですが、ブラック企業って値段が極端に安かったりして人件費を削ったりしてこの価格を実現してるんだろうなぁ、って思うんです。できるだけ、ブラックとわかっている会社の物を買わないようにしませんか?それが一番適切じゃないかと思うんですけどね。難しいことだとは思います、小売業とかブラックばっかだし。
でも、そういう風潮が出てくればきっと少しずつでも改善していくんではないでしょうか。


きっと今の日本に足りないものは、「正義は勝つ!」と(裏切られても)信じる気持ちだと思うんです。それを信じられる社会にしていきたいものだ…と思います。

採用活動の早期化

就職活動の早期化にはこんな弊害も起こってくるわけで。

「卒論書く暇ない」 就活早期化で学生らデモ

2010.11.23 21:34
このニュースのトピックス就職・転職
就職活動時期の早期化や新卒一括採用に抗議しデモ行進する学生ら=23日午後、東京都新宿区就職活動時期の早期化や新卒一括採用に抗議しデモ行進する学生ら=23日午後、東京都新宿区
企業による採用活動の早期化や、新卒一括採用の慣行に不満を持つ現役の大学生たちが23日、東京・新宿の繁華街デモ行進。「卒論書くヒマないぞ」「就活期間長すぎ」などと書いた段ボールの切れ端を手に、約50人が「大学は就職予備校じゃないぞ」と声を張り上げた。
デモは法政大4年の学生がインターネットなどで呼び掛けた。明治学院大3年の男子(22)は「ゼミの勉強が面白くなってきたところなのに…」。約20社に落ちた神奈川大4年の男子(21)は「既卒になると就職が不利になるのはおかしい」と訴えた。
でも、ちょっと考えて欲しいのがですよ。
4回生で内定を即もらったらその後、大学に行かずに済むように自分でカリキュラム組めたりとかするんですよね。その期間に遊びまわったりやりたい事やっていた学生がほとんどじゃないかと思うんですよね。

それもそもそもおかしい気がします。

大学は勉強をしに行くところであって、就職予備校ではないと思うんですけどね。
就職予備校(専門学校?)作ったらいいのに。

超氷河期の就活

絶望したくなるよなぁ。
この文章読んでると嫌になってくるので、ご注意。

【風(1)超氷河期の就活】内定5割台…「どこでも良い」途方に暮れる日々 

2010.12.6 14:16
このニュースのトピックスTwitter・SNS
57.6%-。厚生労働省が先月発表した大卒予定者の就職内定率(10月1日現在)に、関係者は大きな衝撃を受けた。「就職氷河期」と呼ばれた平成12年前後でも維持していた60%台を割り込み、過去最低を記録したためだ。
超氷河期」と呼ばれる今年の就職戦線。その厳しさの一端を、大阪市内で開かれた企業の合同面接会にみた。会場を埋め尽くしたリクルートスーツの学生は約1500人。「こんなに殺到するとは…」と驚いている男子学生(24)は「また書類選考で落とされるのでは」と不安げだ。
事務職希望の女子学生(22)は、これまで約50社に応募。だが、面接にたどりついたのは2社だけという。「親から『年内に(就職先を)決めろ』といわれるけど、もうすぐ卒業論文の提出時期だし、どうしようもない。もう、どこでもいいから就職したい」とあきらめ顔だ。
「既卒」の男性(24)の現実はもっと厳しかった。応募対象を「新卒」に限定している企業が多く、スタートラインにさえ立てないのだという。国は今年、企業側に卒業後3年以内を「新卒」扱いにするよう要望し、奨励金制度も設けたが、効果はいま一つのよう。男性は「既卒のハードルは、一気に高くなる」と恨めしげだ。「新卒」の肩書を求めて留年する学生が少なくないのも、既卒のデメリットがはっきりしているからだろう。
この時期まで就職活動をしている学生の多くは、自信喪失気味。「超氷河期」から抜け出そうともがく姿には「早く決まるように」と願うばかりだ。
だが一方で、せっかく足を運びながら、会場の片隅で途方に暮れたように座り込んでいる男子学生(22)もいた。聞けば、自分がやりたい仕事が見つからず、就活もほとんどしていないという。大学関係者によると、この男子学生のような“草食系就活”も珍しくないらしい。
就職環境の悪化は長引く不況が直接の引き金とはいえ、「ハングリーさがない」(大学担当者)、「欲しい学生がこない」(企業担当者)などと嘆く声を聞くと、いろいろな要因がありそうに感じてくる。(原文一部省略)
ミスマッチてやつですかね。
なんでもかんでも”自己責任”や”甘え”で解決するのは良くないですからねぇ。
それにしても、しんどいのも大概にしとかんといかんですよね。

2010年12月7日火曜日

大学生が多い

なるほど、と考えさせられます。
今起こっているミスマッチはこれが原因なのではないかと思います。
今週のお題は「就職」。身近で切実な問題なので、たくさん投稿が来ていますが、私はあえて問題提起として、常識とは逆の話をしたいと思います。

大卒の就職内定率が6割を切った原因は、求人倍率が低いからではありません。リクルートワークス研究所の調査によれば、2011年大卒の求人倍率は1.28で、前年より減ったものの、依然として需要超過です。この調査が始まった1987年以降で倍率が1以下になったのは、2000年だけです。ではなぜ4割の学生が就職できないのでしょうか? 

それは彼らが選り好みしているからです。規模別にみると、図のように従業員5000人以上の大企業は0.47倍なのに300人未満の中小企業は4.41倍で、新卒に関する限り問題は絶対的な求人不足ではなく、需給のミスマッチです。中小企業(特に流通・外食)は慢性的に人手不足ですが、大学生は行きたがらない。それは、彼らが大学に進学したのは大企業のホワイトカラーになるためだからです。



recruit



しかしJBpressで紹介したように、1985年から2010年までの25年間に、学生数は56%も増えました。90年代に「就職氷河期」と言われた時期から大学生が50万人以上増えているのだから、供給過剰になるのは当然です。大卒=大企業ホワイトカラーという図式はとっくに崩れ、昔でいえば高卒の職種しかないのに、それをいやがるから就職できないのです。

そもそも大学は、企業にとって役立っているのでしょうか? 学歴と賃金に強い相関があることはよく知られていますが、これには二つの考え方がありえます。大学教育によって形成される人的資本の価値が賃金に反映しているという説明と、学歴が能力のシグナルになっているからという説明です。

Pritchettが世界銀行で行なった数十ヶ国の実証研究によると、1960年以降の経済成長に教育のもたらした効果は、統計的に有意ではありません。特に大学教育は、人的資本形成にはほとんど寄与していない。つまり大学はシグナリングの装置であり、大学進学は私的には収益率が高いが社会的には浪費である、とPritchettは示唆しています。

もちろん大学教育にはそれ自体の価値もあり、研究者の養成や一般教養なども重要ですが、そういう教育の必要な学生は多めに見積もっても全体の1割程度でしょう。知識産業が重要性を増していることは事実ですが、現在の大学教育はまったくその要請を満たしていない。

要するに就職難の根本的な原因は、必要のない教育を受けてプライドだけ高くなった大学生が多すぎることなのです。少なくとも経済成長という観点からは、大学教育は社会的な浪費であり、公的助成の対象にすべきではありません。今後は、専門学校のような実務教育に重点を移すべきでしょう。(http://agora-web.jp/archives/1139854.html
大学進学が社会的浪費であるというのは暴論で有る気がします。1割は少なすぎませんか?しかし、大学を大学という名の就職予備校にしてしまうのは本当に意味のない事だとは思うんです。大学で勉強をしなかったツケがまわってきたりするんですね、きっと。苦労しないでお給料はもらえないんですな。

2010年12月5日日曜日


こんな面白そうな本がありましたよ!
→読売新聞採用担当デスクによる、就活本。エントリーシートの具体論は神レベル。いずれ改めて紹介するけど、就活本の中では数少ない、読むに値する本。学生の参考になること請け合い。石渡が刊行した就活本『強い就活!』よりも、断然こちらがお勧め(ああ、悔しい)。<みんなの就活悲惨日記 石渡嶺司>
だそうです。
ちょっと読んでみよう。

ハイパー就職氷河期

すごい言葉ですね、「ハイパー就職氷河期」とか。

前代未聞の「ハイパー就職氷河期」がやって来る?就活市場にこだまする学生と企業の悲痛な叫び

2010年11月26日11時05分 / 提供:ダイヤモンド・オンライン
ダイヤモンド・オンライン

内定率が過去最低に落ち込み、就職戦線で厳しい戦いを強いられている学生たち。就職氷河期ならぬ「ハイパー就職氷河期」の到来まで囁かれるなか、今どきの「就活事情」を探ってみた。学生、企業双方が景気の先行きに強い不安を覚え、労働市場で深刻なミスマッチが起きている現状は、想像以上に深刻である。就活もまた、「時代を映す鏡」なのだろうか――。(取材・文/友清 哲、協力/プレスラボ)

「正社員じゃないと……なんて、とても言っていられない状況。本当に、就活には厳しい時代です。会社説明会の申し込みだって、人気アイドルのコンサート並みの競争率ですから……」

そう嘆くのは、今まさに就職活動真っ最中の某女子大生である。彼女の話だけ聞くと、まるでバブル崩壊後の平成不況の時代に見られた「就職氷河期」の再来かと思える。しかし、足もとの状況はそれどころではない。

文部科学省・厚生労働省の発表によると、来春卒業予定の大学生の就職内定率は、10月1日時点で前年同期比4.9%減の57.6%だという。この数字は、「超就職氷河期」と呼ばれた2000年代前半の60%台を大きく下回っており、調査を開始した1996年以来、最低となった。このままいけば、進路が決まらないまま大学を卒業し、新卒未就業者になる若者が街に溢れることになる。

どうしてこんな事態になっているのか? その背景には、リーマンショック後の大不況から脱し、景気回復基調に向かっていた日本経済に、再び暗雲が立ち込めている現状がある。日本企業の多くは、長引く円高やデフレによる利益減少不安にさいなまれ、新規採用の扉を容易に開こうとしない。

「実際のところ、現在の不況で会社の中期的な業績にどれほどの影響が生じるのか、誰にもよくわかりません。だけど、そもそも自分の給料さえカットされているのに、これ以上新しい社員を採用する気持ちになんて、なれませんよ……。不安ばかりが独り歩きしている感じですね」と、ある人事担当者は打ち明ける。

続きはこちら
なにが問題なんだろうと改めて考えてみたんですけど、
ゆとり教育、機会均等でなく結果平等ばかりを教えてきた教育のせいじゃないかと思いました。

もっと早い段階で淘汰してあげればよかったのに…。

それなりに適職につけたかもしれないものを進学して遊んでたら、もっと就職しにくくなるのは当然と言えなくはないと思います。

就職氷河期より厳しい

わかっていた事ですが、言われちゃうと納得。
それもどうかとは思いますけどね。

内定率50%以下の大学続出 就職氷河期より厳しい

2010年12月02日20時26分 / 提供:J-CASTニュース

 2011年卒の学生の就職が依然厳しい。文部科学省が出した10月1日時点での内定率は約57.6%。有名大でも「無い内定」状態の学生が続出しているほか、首都圏でも11月~12月時点で内定率50%以下というところもあり、大学の就職課は「報道よりかなり厳しい」と話している。
   2010年11月21日に文部科学省と厚生労働省が発表した11年卒予定の学生の10月1日時点の就職内定率で、前年同期を4.9%下回った。男女別にみると、男子は59.5%で、同3.8ポイントダウン。女子は更に厳しく55.3%で同6.3ポイントもダウンした。

96年の調査開始以来「過去最低」

   国立大学21校、公立大学3校、私立大学38校の計62校を対象に調査を実施。「就職希望者」に占める内定取得者の割合が内定率だとしている。2000年前後の「就職氷河期」よりも低い数字で、1996年から調査を始めて以来過去最低となった。
   上智大学の文系学部に通っている4年の女子大生(22)は「昨年の先輩たちは6月くらいで大体決まっていたのに、今年はゼミの3分の1くらいが12月になってもまだ決まってない。男の子は就職留年するみたいだけど、女の子は地元に帰って公務員を目指そうとしている人もいる」と話す。この女子大生自身も1月から就活を始め、ITなど20社を受けた末、9月になってからようやく内定が出た。
   埼玉の私立大学の就職課担当者は「本当に過去最悪。11月中旬で内定率は54%ぐらい。女子だけだと48%で、去年より10ポイントぐらい落ちている。学生も1年以上就職活動をやっているのでもう諦めムード、報道よりもかなり厳しい感じです」と話す。

「ゆとり世代」も原因?

   また、静岡県の私立大学では、11月末時点でも内定率が50%に到達しなかった。就職課の担当者によると、企業が厳選採用を行うようになり、例年その大学の学生5人ぐらいに内定が出ていた企業も、2010年は3人にしか出なくなった。残り2人の枠を、上位校やUターン就職する学生に持って行かれてしまうのだという。
   ただ、大学の方に求人が来てない訳ではない。「今の学生はちょうど『ゆとり世代』まっただなか。求人はあるのに土日休みじゃないといやだとか、地元を離れたくないとかで応募しない。そんなのだと決まらないと厳しく言っています」と話している。
   埼玉の別の私立大学では、全学生数を母数としているものの、内定率が12月1日時点で39%だった。

親が内定断らせるケースも

   担当者によると、2010年就職戦線の特徴は、採用に至るまでの引き延ばしが多いということ。6次面接までやって落とすということもあり、学生の精神的ダメージは相当なものだという。また、かつては大学の就職課と企業の人事課にコネがあり、厳しいときには「苦労している学生がいるからちょっと頼むよ」とお願いしていた。しかし、この5年ほどで就活の現場がリクナビなどのネットに移行し、そうしたやり方も殆どなくなってしまったという。
   さらに、せっかく内定が出ても親が反対するケースもある。
「今の学生の親はバブルのころに就職した人も多く、子どもがスーパーとかに決まっても、もっと別なところをと親が断らせてしまうのです。父親は景気の厳しさを知っているので言わないのですけど、母親ですね。何か月もかけて内定が出ても、次の日には『無い内定』に逆戻り。学生だけでなく親もどこかで折り合いを付けなければいけません」
   ちなみに、厚労省と文科省が出した2010年3月末の大卒新卒者の内定率は91.8%。一方で、文科省が出した学校基本調査によれば、10年春に卒業した大学生の就職率は60.8%。卒業生54万人のうち、就職も進学もしなかった人は約8万7000人もいた。前出の私大担当者は「恐らく今年度も3月末には内定率90%ぐらいに落ち着くと思います。ただ、学校基本調査の方が実態としては近いでしょう。09年度に就職浪人した8万人も入ってくるので、もっと厳しい数字になる可能性があります」と話していた。
こんな親は論外なわけですが、それに甘えること無く就活して欲しいです。
実際、就職先ってそんなに無いとおもいますがねぇ。

2010年12月4日土曜日

内定率速報

どんどん下がってきましたよ
就職内定率:県内大学生38% 8年ぶり40%下回る--10月1日現在 /山梨

 来年3月に県内の大学を卒業する大学生の就職内定率は、
10月1日現在で38・0%にとどまり、8年ぶりに40%を下回ったことが、
山梨労働局のまとめで分かった。不況による求人数の減少に加え、
学生の希望が大手企業に集中していることも影響しているという。
労働局は15日、大学や高校の来春卒業予定者らを対象に合同就職面接会を開催する。

 労働局によると、県内の8大学の就職希望者数は前年より55人少ない2944人。
このうち就職内定者は前年より108人少ない1120人で、
内定率は前年同期(40・9%)より2・9ポイント悪化した。データが残る99年以降、
IT不況の影響を受けた02年同期(37・2%)に次いで2番目の低水準となった。

 労働局は「景気に持ち直しの動きがあるものの雇用にまで結びつかず、求人数が圧倒的に少ない」と指摘。
各企業が大学などに示している求人は延べ5万5756人で、前年より1万8373人(24・7%)も減った。

 また、学生の安定志向について、都留文科大(都留市)のキャリアサポート室の相川博明リーダーは
「中小企業からの求人は結構あるのに、学生側が望まない。せっかく内定しても親の反対で取り消すケースもあった」と話す。
同大では、先月上旬の内定率が41%と前年同期より7ポイント悪化している。

 労働局は対策にも乗り出している。「地元の中堅・中小企業で働きませんか?」などと呼び掛ける文書を作成、
近く、大学などを通じて学生と保護者に配布する予定だ。
経営者と距離が近く経営感覚が身につく▽仕事の成果を実感しやすい--など中小企業ならではの利点を強調し、就職を促す。

 合同就職面接会は15日午後1時、甲府市丸の内1の「ベルクラシック甲府」で開かれ、中堅企業が多く参加する予定だ。
労働局職業安定課は「今後も新規の求人を開拓し、支援を強化していく」と話している。【曹美河】

http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20101202ddlk19020064000c.html

大卒内定率37.7%(京都)
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/news/1288354824/
大卒内定率37.1%(岐阜)
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/news/1288354824/
果たしてこのままいくとどうなってしまうんでしょう?
即戦力が欲しいのもわかるんですけど、どうなるんだろう…。

就活での発言内容

就活で「エコや社会貢献に興味がある」発言はマイナスイメージ
来春卒業予定の大学生の就職内定率は57.6%で、調査を始めた1996年以来最悪となった。だが、「就活のやり方さえ工夫すれば、就職難の時代を勝ち抜けるはず」と語るのは、『くたばれ! 就職氷河期』(角川SSC新書)の著者で人材コンサルタントの常見陽平さん。< そこで、超氷河期を勝ち抜くためのアドバイスをいただいた。

【資格マニアはNG!】
就活に少しでも有利になればと資格習得に走る学生も多いが、逆効果に終わることも 「履歴書にあまりに資格が並ぶと、“自分に自信がないから資格に走った。 たんなる資格マニアだ”と思われてしまうことも。私の知り合いには、“秘書検定を持っている子は秘書として採用しない。検定で身につく能力と実務能力はまったく違う”と断言する女性社長もいます。資格取得は自己啓発と考えるべきですね」(常見さん)
【「エコ」は禁句!?】
最近、面接で増加中なのが「人の役に立ちたいんです」「エコに興味があり、社会貢献がしたい」と胸を張る学生。採用側は苦々しく思っているという。 「すべての仕事は社会貢献だし人の役に立つはずです。社会貢献活動を否定はしませんが、企業は実業を行うところ。現実をわかっていないと思われる危険性が高いです」(常見さん)

なんとなく、なるほど…と思ってしまうような事が記事にされていますが、エコは論外としても、資格マニアも目的がはっきりしていればそれはそれでアリじゃないかと思うんですよ。要はバランスと自分が本当に考えていることをキチンと伝えることじゃないかと思います。

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